体質は3年で変わる
著者: 中尾 光善
体質は変わる、変えられる!

最新の研究とテクノロジーによって、体質は遺伝だけでなく多様な環境との相互作用によって決まるものであり、体質に関わる遺伝子は環境の影響を受けやすいことが分かってきた。
体質は変わる、変えられる。
それにはどのくらいの時間がかかるのか。
そこで著者が提唱するのが「体質3年説」だ。
その有力な科学的根拠と考えられるのが、「細胞には寿命があり、3年くらいで体の多くの細胞が入れかわる」という点にある。
エピジェネティクス研究を進める医師が、体質とは何かを知ることで、健康と病気をコントロールする方法を丁寧に解説する一冊。

【主な内容】
・東洋医学と西洋医学では病気の考え方が違う
・「遺伝的素因」と「環境的要因」
・体質を決める5つのしくみ
・身長、体重、血圧、知能などを決める「ポリジーン遺伝」
・一卵性双生児の研究が体質のしくみを解明
・多くの細胞は3年で入れかわる
・病気にかかりやすい体質がある
・肥満になりやすい体質(家系)はあるか
・体質医学からエピジェネティクス

【著者プロフィール】
中尾光善(なかお みつよし) 
1959年福岡県生まれ。熊本大学発生医学研究所細胞医学分野教授。医学博士、小児科医。日本学術会議連携会員、日本医療研究開発機構CREST研究開発代表者およびFORCE研究開発代表者、日本エピジェネティクス研究会代表幹事、発生医学研究所所長を務めた。日本人類遺伝学会学会賞。著書に『あなたと私はどうして違う? 体質と遺伝子のサイエンス』『驚異のエピジェネティクス』(以上、羊土社)、『環境とエピゲノム』(丸善出版)など。

カテゴリー別新書リスト

クリックするとカテゴリーの新書一覧に移動します。