反戦川柳人 鶴彬の獄死
著者: 佐高 信
サラリーマン川柳のように、現代では風刺や批判をユーモラスに表現するものとして親しまれている川柳。
しかし、「万歳とあげて行った手を大陸へおいて来た」「手と足をもいだ丸太にしてかへし」といった川柳を通じて、
昭和初期、軍国主義に走る政府を真正面から批判し反戦を訴え続けた作家がいた。
鶴彬、享年二十九。
官憲に捕らえられ、獄中でなお抵抗を続けて憤死した”川柳界の小林多喜二”と称される鶴彬とはどのような人物だったのか。
戦後約八十年、再び戦争の空気が漂い始めた今の日本に、反骨の評論家・佐高信が、鶴の生きた時代とその短い生涯、精神を突き付ける!

佐高 信(さたか まこと)
一九四五年山形県生まれ。
慶應義塾大学法学部卒業後、高校教師、経済誌編集長を経て、評論家に。
著書に『西山太吉 最後の告白』(西山太吉との共著、集英社新書)『佐高信評伝選』(第一~第三巻、旬報社)
『統一教会と改憲・自民党』(作品社)『この国の会社のDNA』(日刊現代)『当世好き嫌い人物事典』(旬報社)など多数。

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