ヘイトスピーチと対抗報道
著者: 角南 圭祐
2016年の「ヘイトスピーチ解消法」施行以後、過激なヘイトスピーチデモは減る一方、ネット上での差別発言はいまだ横行している。
その背景にはいわゆる「官製ヘイト」や歴史修正主義があることは見逃せない。
本書は、「共同通信ヘイト問題取材班」としてヘイトスピーチデモの現場で取材を重ねてきた著者が、メディアはそれとどのように向き合ってきたのかを検証。
日韓の戦後補償問題を長年追い続けてきた著者だからこそミクロとマクロ両方の視点からの解説が可能となった、「ヘイトスピーチ問題」の入門書である。
「“中立”を掲げた無難な報道に逃げ込まず、ヘイトクライム・レイシズムに本気で抗うための一冊。」――フォトジャーナリスト安田菜津紀氏推薦!

◆目次◆
第1章 ヘイトスピーチと報道
第2章 ヘイトの現場から
第3章 ネット上のヘイト
第4章 官製ヘイト
第5章 歴史改竄によるヘイト
第6章 ヘイト包囲網

◆著者略歴◆
角南圭祐(すなみ けいすけ)
1979年、愛媛県出身。大阪外国語大学卒業。愛媛新聞記者を経て、渡韓しフリージャーナリストに。2009年共同通信入社。大阪社会部、福岡編集部、社会部を経て2020年から広島支局次長。
「共同通信ヘイト問題取材班」の一員。日本軍慰安婦や徴用工など日韓の戦後補償問題について長年追い続けている。
共著に『戦争への想像力』(新日本出版社)、『ろうそくデモを越えて』(東方出版)など。

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