永六輔の伝言
僕が愛した「芸と反骨」
著者: 矢崎 泰久(編)
永さん、最後のメッセージ
「昭和の気骨」に時代を生き抜くヒントがある
 中学生のときにラジオ番組に投稿を始め、放送作家への道を歩み始めた永六輔は、やがて戦後放送文化のトップランナーとして新しい時代の価値を次々と生み出していく。その道程で出会い、学び、繋ぎ、そして見送ってきた多くの先輩や仲間たち。渥美清、三木鶏郎、小沢昭一、野坂昭如、中村八大、いずみたく、三國連太郎、美空ひばり、井上ひさし……皆に共通していたのは、自由と平和への希求、そして反骨の心意気だった。
 半世紀にわたり永に伴走してきた盟友・矢崎泰久が、本人に成り代わって活写した、永六輔と彼らの熱い交わり。それは、不透明な時代を生きる私たちに知恵と勇気をくれる「昭和からの伝言」である。

[著者情報]
矢崎泰久(やざき やすひさ)
一九三三年、東京生まれ。編集者・ジャーナリスト。早稲田大学中退。夕刊紙記者を経て、六五年、当時キラ星のごとき才能が集い、若者たちに熱狂的な支持を受けた伝説の雑誌『話の特集』を創刊。三〇年にわたり編集長を務める。また映画・テレビ・舞台のプロデューサーとしても手腕を発揮。著書に『口きかん わが心の菊池寛』『あの人がいた』『人生は喜劇だ』『残されたもの、伝えられたこと』『句々快々』など多数。また『ふたりの品格』『ぢぢ放談』など永六輔氏との共著も多い。

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