あの日からの建築
著者: 伊東 豊雄
2012年ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞受賞!
「動的で生命的な建築は可能か。
震災後の未来を見つめた渾身の建築家宣言!」
--福岡伸一氏(生物学者)推薦
 東日本大震災後、被災地に大量に設営された仮設住宅は、共同体を排除した「個」の風景そのものである。著者は、岩手県釜石市の復興プロジェクトに携わるなかで、すべてを失った被災地にこそ、近代主義に因らない自然に溶け込む建築やまちを実現できる可能性があると考え、住民相互が心を通わせ、集う場所「みんなの家」を各地で建設している。
 本書では、国内外で活躍する建築家として、親自然的な減災方法や集合住宅のあり方など震災復興の具体的な提案を明示する。

[著者情報]
伊東 豊雄(いとう とよお)
一九四一年生まれ。建築家。東京大学工学部建築学科卒業。菊竹清訓建築設計事務所勤務後、伊東豊雄建築設計事務所設立。ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、高松宮殿下記念世界文化賞など多数受賞。主な作品に、せんだいメディアテーク、TOD'S表参道ビル、多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)など。著書に『透層する建築』(青土社)、共著に『建築の大転換』(筑摩書房)など。

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