反戦平和の手帖
―あなたしかできない新しいこと
著者: 喜納 昌吉 C・ダグラス・ラミス
会社や家庭でもできることはある「花?すべての人の心に花を?」の喜納昌吉と『世界がもし100人の村だったら』の対訳者ラミスが提唱する、一般常識としての反戦平和。
 平和でいるために武力は必要という前提の下、戦争を限定的に肯定する論理を「正戦論」という。この考え方が、各国の法制度や国際法の基盤となり、反戦平和を嘲笑う現実主義者たちの論拠ともなっている。しかし、彼らの常識は、ほんとうに「現実的」なのだろうか?
 本書では、沖縄の悲劇を直視しつづける音楽家と、元アメリカ海兵隊員の政治学者という異色コンビが、自らの来歴を振り返りながら、第二次世界大戦後のアメリカ、日本、沖縄における既存の運動のあり方を具体的に検証していく。着実に進行しつつある滅亡の現実に抵抗するための、一般常識としての反戦平和。

[著者情報]
喜納昌吉(きな しょうきち)
一九四八年、沖縄生まれ。音楽家、参議院議員。代表曲に「ハイサイおじさん」「花?すべての人の心に花を?」など。著書に『すべての武器を楽器に』ほか。

Charles.Douglas Lummis(C.ダグラス・ラミス)
一九三六年、サンフランシスコ生まれ。政治学者。元津田塾大学教授。著書に『憲法と戦争』『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』ほか。
  • 発売日:2006年3月17日
  • 定価:本体700円+税
  • ISBN:4-08-720334-4

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