意見の違う部下を潰そうとしてくる上司。
依存しながら攻撃してくる後輩。
上司と先輩で言うことが真逆――。
このような重層的なストレスが常態化した現代の職場は、従来のメンタル対策だけでは乗り切れない。「限界職場」を生きる私たちには、危機を前提にした戦略が必要だ。
折れにくい心の育て方、状況を無理なく望む方向へ近づける技術、相手の反発を招かず提案を通す言い回し、信頼を築き対立をほどく方法……。旧ユーゴ紛争や原発事故、新型コロナウイルス感染症危機などの緊急事態対応を支援してきた保健学博士が、自分を守りながら現実を動かすための具体的な方法を解説する。
蝦名玲子(えびなりょうこ)
博士(保健学)。専門は緊急事態リスクコミュニケーション。米国ミシガン州立大学卒業後、同大学院にて修士号(コミュニケーション学)、東京大学大学院にて博士号(保健学)を取得。戦争や原発事故、感染症危機等の対応支援に二五年近く携わり、その知見を活かし人材育成や職場支援を行う。京都大学大学院非常勤講師、グローバルヘルスコミュニケーションズ代表。『困難を乗り越える力――はじめてのSOC』等、著書多数。