息をするように酒を飲む――。
酒が、酒場が、「自分」をつくってくれた。
世の厳しさ、人の優しさが沁みる、12の酔っぱらい夜話。
酒を愛し、酒に愛された「酒呑まれ」ライターによる、酒場随筆の新たな傑作。
還暦を超え、あらためてみずからの酒遍歴を振り返るとともに、お馴染みさんになる極意から飲兵衛の流儀、コロナ禍を経た酒場の変容にいたるまでを一杯機嫌で綴る。
酒とは何を与えるものなのか、あるいは奪うものなのか。
酒と酒場、人と人情を描き続けてきた著者だからこそ語れる情景や名言、そこに浮かびあがる世相や気風が五臓六腑に沁みわたる。
大人の酒の飲み方、酒場との付き合い方がわかる一冊。
【目次】
第一夜 酒場の原風景
第二夜 お馴染みさんへのはるかな道
第三夜 酒場あれこれ
第四夜 ひとり酒のススメ
第五夜 飲兵衛には旅をさせよ
第六夜 飲兵衛とカネの話
第七夜 コロナ禍の後で
第八夜 酒の道にお作法はありや
第九夜 酒飲みの健康について
第十夜 あの店この店に佳肴あり
第十一夜 さよならだけが人生だ
第十二夜 酒の名人たち
【著者プロフィール】
大竹 聡(おおたけ さとし)
ライター。1963年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告代理店、編集プロダクションなどを経てフリーに。2002年、ミニコミ誌「酒とつまみ」を創刊。酒、酒場にまつわるエッセイ、レポート、小説などを執筆。『酒呑まれ』(ちくま文庫)、『レモンサワー』(双葉文庫)、『ずぶ六の四季』『酒場とコロナ』(いずれも本の雑誌社)ほか著書多数。