ショパン・コンクール見聞録
革命を起こした若きピアニストたち
著者: 青柳 いづみこ
5年に1度行われ、世界三大音楽コンクールで最も権威があるショパン・コンクール。
若きピアニストの登竜門として有名なその第18回大会は、日本そして世界中でかつてない注目を集めた。
デビュー以来 “一番チケットが取れないピアニスト” 反田恭平が日本人として51年ぶりに2位、
前回大会も活躍した小林愛実が4位とダブル入賞をはたし、YouTuberとしても活躍する角野隼斗、
進藤実優、牛田智大、沢田蒼梧らの日本勢も大健闘した。
さらに、優勝したブルース・リウ、同率2位のガジェヴ、3位のガルシア・ガルシアなど、予選・本選を戦ったピアニストたちは皆レベルが高く個性的で、彼らは既存の価値観を覆すような “革命的な” 演奏を見せた。
これまでと大きく変わった今大会の現場では何が起こっていたのか? 
音と言葉を自在に操る著者が検証する。

青柳いづみこ(あおやぎ いづみこ)
1950年、東京都生まれ。
ピアニスト・文筆家。
フランス国立マルセイユ音楽院卒業、東京藝術大学博士課程修了。
1990年、文化庁芸術祭賞、1999年『翼のはえた指』で吉田秀和賞受賞。
日本ショパン協会理事、日本演奏連盟理事、大阪音楽大学名誉教授。
著書に『ショパン・コンクール─最高峰の舞台を読み解く』(中公新書)など多数。

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