原発再稼働
葬られた過酷事故の教訓
著者: 日野 行介
電力不足キャンペーンでなし崩し的に原発再稼働支持が広がる現状に異議あり!
―政治家・役人を徹底的な調査報道で追及する!―
悲劇に学ばない日本の現実

◆内容紹介◆
2011年3月、福島第一原発事故で日本の原発は終焉を迎えたかに見えた。
大津波の襲来という知見が事前にあったにも関わらず、規制当局は運転継続を黙認して過酷事故につながった。
安全神話に依存していたため防災体制はないに等しく、住民避難は混乱を極めた。
そして国内の原発はすべて停止し、「原子力ムラ」は沈黙した。国民は学んだはずだった。
だが、「懺悔の時間」はあっという間に終わった。
あれから10年以上が経ち、ハリボテの安全規制と避難計画を看板に進む原発再稼働の実態を、丹念な調査報道で告発する。
著者の政治家、役人に対する鬼気迫る追及は必読。

◆主なトピック◆
第1部 安全規制編
 第1章 密儀の中身
 第2章 規制委がアピールする「透明性」の虚構
 第3章 規制は生まれ変わったのか?
第2部 避難計画編
 第4章 不透明な策定プロセス
 第5章 避難所は本当に確保できているのか
 第6章 隠蔽と杜撰のジレンマ
 第7章 「絵に描いた餅」
 第8章 避難計画とヨウ素剤
補遺 広瀬弘忠氏インタビュー ――フクシマ後も変わらない原発行政の虚構


◆著者略歴◆
日野行介(ひの・こうすけ)
1975年生まれ。
ジャーナリスト・作家。
元毎日新聞記者。
社会部や特別報道部で福島第一原発事故の被災者政策、原発再稼働をめぐる安全規制や避難計画の実相を暴く調査報道等に従事。
『除染と国家 21世紀最悪の公共事業』(集英社新書)、『調査報道記者 国策の闇を暴く仕事』(明石書店)、『福島原発事故 県民健康管理調査の闇』『福島原発事故 被災者支援政策の欺瞞』(いずれも岩波新書) 、『原発棄民 フクシマ5年後の真実』(毎日新聞出版)等著書多数。

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