改訂版
著作権とは何か
文化と創造のゆくえ
著者: 福井 健策
ネットやSNSの発達で、著作権は芸術家や作家などのクリエイターのみならず、一般ユーザーにとっても身近で必須の知識になった。
映像・音楽・出版・ネットなど産業や社会の動向さえ時に左右する著作権とはどんな権利なのだろうか。
著作権はどのような場合に生まれ、具体的にどのようなことができ、そもそも何のために存在するのか。
本書は、著作権を専門とする弁護士が、その基礎や考え方をシェイクスピア、ディズニー、手塚治虫などの豊富な実例でわかりやすく解説。
著作権保護期間など最近の状況を盛り込んだ、ロングセラーの増補版である。


著作権とは、文学・映画・音楽・美術といった作品の創作者が持つ、その作品がどう利用されるかを決定できる権利のことです。
著作権の最大の存在理由(少なくともそのひとつ)は、芸術文化活動が活発におこなわれるための土壌を作ることだと筆者は考えています。
なぜなら、豊かな芸術文化は私たちの社会に必要なものだからです。
ですから、著作権をその目的に沿うように使ったり、設計することは、私たちに課せられた課題です。(本文より)

【著者プロフィール】
福井 健策(ふくい けんさく)
弁護士。ニューヨーク州弁護士。1991年、東京大学法学部卒業。米コロンビア大学法学修士課程修了。
骨董通り法律事務所 For the Arts代表パートナー、日本大学藝術学部・神戸大学大学院客員教授。
専門分野は芸術文化法、著作権法。thinkC世話人。国立国会図書館審議会・デジタルアーカイブ学会ほか委員・理事を務める。
主な著書に『18歳の著作権入門』(ちくまプリマー新書)『著作権の世紀─変わる「情報の独占制度』(集英社新書)など。

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