五輪スタジアム
「祭りの後」に何が残るのか
著者: 岡田 功
祭りが終わった後、巨大施設はどうなるのか?
誇らしい「遺産」として残るのか、それとも、使い道のない「廃墟」になってしまうのか。

本書は、1972ミュンヘンから2016リオデジャネイロまで、夏季五輪開催地の「今」を徹底調査。
各大会のメインスタジアムの「五輪後」の稼働状況、運営形態、維持費の実態を明らかにする。
新国立競技場と東京の近未来が、ここから見えてくる!

【主な内容】
・「建て替えできない」スタジアムの生存戦略(1972ミュンヘン)
・30年間の「空き家」が企業オフィスに変貌(1976モントリオール)
・固く門が閉ざされた巨大スタジアム(1980モスクワ)
・築90年の「遺産」を大学が引き受けた(1984ロサンゼルス)
・7万の観客席で観衆1000人のホームゲーム(1988ソウル)
・バルセロナ再生の落ちこぼれ(1992バルセロナ)
・球団に逃げられたスタジアム(1996アトランタ)
・政府が買い戻して大改修に着手(2000シドニー)
・そして「廃墟」だけが残った(2004アテネ)
・商業化は頓挫し、維持費は観光客頼み(2008北京)
・建設費は602億円、改修費は452億円(2012ロンドン)
・公共料金も払えないスタジアム(2016リオデジャネイロ)
・そして、新国立競技場

【著者プロフィール】
岡田功(おかだ・いさお)
1965年生まれ。大阪成蹊大学経営学部スポーツマネジメント学科教授。チュラロンコン大学(タイ)大学院修士課程修了。
1988年から30年間、毎日新聞社記者を務めた。2007年度フルブライト研究員、2015年度ハーバード大学客員研究員、オックスフォード大学客員研究員。
日本スポーツマネジメント学会会員、米国マーケティング協会会員。
著書に『メジャーリーグ なぜ「儲かる」』(集英社新書)

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