自由に至る旅
―オートバイの魅力・野宿の愉しみ
著者: 花村 萬月
雨が降ったら、濡れた方がいいーー。全国をオートバイと野宿で放浪し続けた作家が語る、自由に至る旅への道標。
不自由な日常から、自由な世界へ。オートバイを愛し、野宿旅を続けている人気作家が、その思想と実践について語る。北海道から九州までのお薦めのポイント、野宿や運転技術の具体的なノウハウなど、役立つ情報も満載。さらに、著者自身のユニークなエピソードも交えつつ、自然の呼吸を皮膚で感じる素晴らしさ、速度の持つ超越的な力など、自由な旅に出ることの本質を論じていく。カラー口絵4ページをはじめ、著者秘蔵のツーリング写真も掲載。─さあ、あなたも旅に出よう!
GSX250で、山陰の海岸線を疾走する著者。
砂浜でテントを張って野宿。紀伊半島、新宮市付近。1983年。

[著者情報]
花村 萬月 (はなむら まんげつ)
一九五五年東京生まれ。サレジオ中学卒。八九年『ゴッド・ブレイス物語』で第二回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。九八年『皆月』で第一九回吉川英治文学新人賞を受賞。同年、大長編『王国記』の序にあたる『ゲルマニウムの夜』で第一一九回芥川賞を受賞。著書に『ブルース』『風転』『鬱』『守宮薄緑』『虹列車・雛列車』『百万遍』『私の庭』『錏娥哢タ』『父の文章教室』(集英社新書)などがある。
  • 発売日:2001年6月15日
  • 定価:本体740円+税
  • ISBN:4-08-720097-3

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