余白の美 酒井田柿右衛門
著者: 十四代酒井田柿右衛門
至高の色絵磁器、柿右衛門。研ぎ澄まされた美の秘密を十四代当主が初めて明かす!
 色絵磁器の最高峰、柿右衛門。その最大の特徴は赤絵の華麗な絵柄とともに、『濁手(にごしで)』と呼ばれる乳白色の磁肌にある。江戸時代に生まれ、一時途絶えていた濁手の技術を甦らせた十二代、十三代柿右衛門とその工房。そして、十二代の祖父、十三代の父から伝統と工房を受け継ぎ、傑作を生み出してきたのが十四代柿右衛門だ。祖父、父から受けた薫陶、やきものを作る実際の工程など、人間国宝でもある十四代が初めて語った柿右衛門の美の神髄。歴代柿右衛門の作品解説もあわせて、柿右衛門窯のすべてがここに明かされる。
濁手 桜文 花瓶(十四代作)
染錦 唐草龍鳳凰文 花瓶(十一代作)
濁手 椿文 花瓶(十三代作)
濁手 草花文 八角深鉢(十二代作)
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[著者情報]
十四代酒井田柿右衛門 (じゅうよんだい さかいだ かきえもん)
一九三四年佐賀県有田町生まれ。多摩美術大学日本画科卒業。一九七一年、日本工芸会正会員となる。一九八二年十四代柿右衛門を襲名。二〇〇一年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。二〇〇二年、日本工芸会常任理事に就任。
  • 発売日:2004年11月17日
  • 定価:本体760円+税
  • ISBN:4-08-720267-4

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