北朝鮮「虚構の経済」
著者: 今村 弘子
破壊国家の驚くべき実態!「経済制裁」は本当に有効なのか?
 かつて「地上の楽園」と賛美する者さえいたこの国の経済は、なぜ破綻したのか。そこには社会主義国が共通に抱える問題とともに、北朝鮮独自の問題があった。
 北朝鮮は建国以来、社会主義国でありながら計画経済が機能しない「計画なき計画経済」国家であり、また「自立的民族経済」を掲げながらその実態は援助の上に成り立つ「被援助大国」であり、対外経済関係ではボーダレスには程遠いボーダ「フル」な経済国家だったのである。
 関係諸国から断片的に報告される各種データや研究書を丹念に調べ上げて、「秘密国家」のベールの奥に隠された経済の実態に迫る、渾身の研究の書。

[著者情報]
今村 弘子 (いまむら ひろこ)
 一九五二年東京生まれ。富山大学教授。東京大学教養学科卒。ジェトロ(日本貿易振興機構)、在北京日本大使館専門調査員などを経て現職。著書に『中国経済はどこへ行くのか』(田畑書店)、『中国から見た北朝鮮経済事情』(朝日新聞社)、『中国経済論』(ミネルヴァ書房、共著)など。
  • 発売日:2005年6月17日
  • 定価:本体680円+税
  • ISBN:4-08-720296-8

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