時間はどこで生まれるのか
著者: 橋元 淳一郎
新書初登場の物理のカリスマが時間の最も深い謎に迫る!物理学が明らかにした時間の本性を、時間の向きや流れといった人間的時間に融合する画期的な論考。
 なぜ時間は過去から未来に流れるのか。なぜ過去は定まっているのに、未来は未知なのか。相対性理論や量子論などの物理学を踏まえたうえで、こうした素朴な疑問に答える時間論は、これまで殆どなかった。現代物理学の知見を考慮しなかったり、日常の間隔を無視して議論していたためである。 本書は、科学が明らかにした時間と空間の本質を基本としながらも、人間が日常的に感じる時間の性質を解き明かそうと試みる。人間的時間と物理学的時間を統合する、目からウロコの画期的な時間論。

[著者情報]
橋元淳一郎(はしもと じゅんいちろう)
 一九四七年大阪生まれ。京都大学理学部物理学科卒業後、同大学院理学研究科修士課程修了。SF作家・相愛大学人文学部教授。日本SF作家クラブ会員・日本文藝家協会会員・ハードSF研究所所員。また、わかりやすい授業と参考書で、物理のハッシー君として受験生に絶大な人気を誇る。『カリスマ先生の物理』『カメレオンは大海を渡る』『シュレディンガーの猫は元気か』『われ思うゆえに思考実験あり』『図解 相対性理論が見る見るわかる』など著書多数。
  • 発売日:2006年12月14日
  • 定価:本体660円+税
  • ISBN:4-08-720373-5

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