丸山眞男と田中角栄
「戦後民主主義」の逆襲
著者: 佐高 信 早野 透
“戦後”は間違いだったのか?
日本のデモクラシーの本質を問い直す!
 軍国ファシズムを告発した戦後民主主義の思想的支柱・丸山眞男と、憲法改正には目もくれず民衆の生活向上に邁進した“コンピューター付きブルドーザー”・田中角栄。辺境の少数者や、共同体のはぐれ者まで含めた、庶民が担うデモクラシーこそ政治の根幹であるとし、戦争体験とその悔恨を原点に、戦後日本を実践・体現した二人の足跡を振り返る。右傾化への道を暴走する安倍政権が「戦後レジームからの脱却」を唱える今こそ、国家による思惟の独占を阻み、闘い続けるための可能性を問う、闘争の書。

[著者情報]
佐高 信(さたか まこと)
一九四五年、山形県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済誌編集長を経て、評論家。著書に『電力と国家』『この人たちの日本国憲法』『未完の敗者 田中角栄』ほか多数。

早野 透(はやの とおる)
一九四五年、神奈川県生まれ。桜美林大学教授。東京大学法学部卒業後、朝日新聞入社。政治部次長、編集委員などを歴任。著書に『日本政治の決算』『田中角栄 戦後日本の悲しき自画像』ほか多数。

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