ルバイヤートの謎
ペルシア詩が誘う考古の世界
著者: 金子 民雄
アジア史研究者が案内する、ペルシア四行詩をめぐる冒険と考古の旅
『ルバイヤート』とは、一一世紀のペルシアに生まれた天才オマル・ハイヤームが作った四行詩の総称であり、その詩集の名称である。ペルシア文化の精髄の一つと言われるこの詩集は一九世紀、英国詩人フィッツジェラルド訳で注目を集め、今や世界中で翻訳されている。
 著者は、深い諦観と享楽主義が同居するこの詩の世界に触れることで、西域探検史、特に探検家ヘディン研究の第一人者として、中央アジア史と東南アジア史の調査研究を続ける道を拓いた。
 謎に満ち、今も人々を魅了する『ルバイヤート』。長年の研究調査で知り得たエピソードをまじえ解説し、その魅力と謎に迫る、誘いの一冊。

[著者情報]
金子民雄(かねこ たみお)
一九三六年、東京生まれ。日本大学商学部卒業後、西域探検史、ヘディン研究の第一人者として、中央アジア史と東南アジア史の調査研究を続ける。哲学博士。『聖地チベットの旅ーカイラス、マナサロワール紀行』(連合出版)、『ヤングハズバンド伝 激動の中央アジアを駆け抜けた探検家』(白水社)、訳書『チベット遠征(ヘディン著)』『ヘディン交遊録ー探検家の生涯における17人』(中公文庫BIBLIO)、訳書『ツアンポー峡谷の謎( F. キングドン-ウォード著)』(岩波文庫)等著訳書多数。

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