『日本書紀』の呪縛
シリーズ〈本と日本史〉 1
著者: 吉田 一彦
大化改新はあったのか?アマテラスのモデルは持統天皇?
歴史学の最前線が明らかにする「神話と歴史」の事実!
書物で考える歴史シリーズ〈本と日本史〉始動
〈本と日本史〉は「本」のあり方から各時代の文化や社会の姿を考え、当時の世界観・価値観がどのように成立し、変化していったのかを考察する歴史シリーズ。
 第一巻が扱うのは『日本書紀』。歴史は常に勝者のものだった。『日本書紀』もまた、当時の権力者の強い影響下で生まれ、書物と書物の争いを勝ち抜いてきた。今日においても歴史の記述に大きな力を持つこの「正典」を最新の歴史学の知見をもとに読み解き、相対化する。本書は歴史解釈の多様性を示す『日本書紀』研究の決定版である。

[著者情報]
吉田一彦(よしだ かずひこ)
一九五五年東京都生まれ。日本史・仏教史学者。名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授、博士(文学、大阪大学)。一九八六年上智大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。『古代仏教をよみなおす』、『仏教伝来の研究』(吉川弘文館)、『民衆の古代史』(風媒社)ほか多数。編著に『変貌する聖徳太子』(平凡社)等がある。

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