世界のタブー
著者: 阿門 禮
世界各地の「おかすべからざること」を知ることは、現代に生きる私たちの新しい教養だ
 タブーとは、禁止された事物や言動を意味する。それは、マナーやエチケットのような行為から、差別用語や特定の言葉、権力側が封印しておきたい歴史的・社会的問題まで、幅広い領域にわたる。アメリカ大統領が人種や宗教に関する排他的発言を繰り返したり、日本国内でも公然とヘイトスピーチが行われる現在の風潮のなかで、侮蔑的、差別的なニュアンスをともなう言動について知ることは、私たちの新たな教養とも言える。日常生活、しぐさ、性、食事など世界中のタブーについて学び、異文化への理解を深める一助となる一冊。

[著者情報]
阿門 禮(あもん れい)
文化史ジャーナリスト。早稲田大学文学部卒業。中東、地中海地域の文化に関する比較研究、とくに一神教の信仰のもとでの、古代からの民間信仰、民間伝承の継承、呪術的な護符、しぐさによる意思の伝達など、考古文化人類学的な視点から取材を重ねている。『はばかりながら「トイレと文化」考』(スチュアート ヘンリ著・文春文庫)、「グラフィティ・歴史謎事典」シリーズ(光文社文庫)などの編集・取材にかかわる。

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