物語 ウェールズ抗戦史
ケルトの民とアーサー王伝説
著者: 桜井 俊彰
そのとき赤竜の軍旗を掲げアーサー王は甦った。
対イングランド一五〇〇年の戦い
 ケルトの民ブリトン人の島だったブリテン島をローマ軍が征服し、属州として支配を開始したのは一世紀中頃。五世紀に入るとローマは撤退、アングロサクソン人が侵入を始める。以来ブリトン人は、後にウェールズと呼ばれる島の西の隅に追いやられ蹂躙されながらも、外敵イングランドに抵抗を続けた。そして一四八五年、ついに〝勝利〟の日が訪れる。それはあまりにもドラマチックな大逆転劇だったー。
 本書は、救世主「アーサー王」の再来を信じ、一五〇〇年にわたり強大な敵に抗い続けた、ウェールズの誇りと栄光の物語である。

[著者情報]
桜井俊彰(さくらい としあき)
一九五二年、東京都生まれ。歴史家、エッセイスト。一九七五年、國學院大學文学部史学科卒業。一九九七年、ロンドン大学ユニバシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)史学科大学院中世学専攻修士課程(M.A.in Medieval Studies)修了。主な著書に『消えたイングランド王国』『イングランド王国と闘った男』『イングランド王国前史』『英国中世ブンガク入門』『英語は40歳を過ぎてから』など。

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