朝鮮の王朝外交
”ややこしさ”からの気づき
著者: 森平 雅彦(編者)
大国と隣り合う朝鮮半島の王朝は、シビアで「ややこしい」国際関係をいかにして生き抜いくことができたのか? 侵略の被害や大国への従属、事大主義のイメージが押しつけられがちな朝鮮史を刷新。中国・日本・周辺諸国との緊張と交流の紆余曲折を読み解き、朝鮮の王朝国家の躍動的な国際関係の歴史を描き出す。
本書では、七名の専門家達が、古代・高麗・朝鮮時代の特徴や面白さを時系列に沿って語っていく。図版も数多く収録。現代の困難を乗り超えるヒントが満載。専門性も兼ね備えた最良の朝鮮史入門!

姜尚中推薦文
深掘りされた専門的な研究の知見に満ち、それでいてまるで韓国時代劇ドラマを見るようなワクワク感のする本書に脱帽!

大国と隣り合う国際情勢を、どのように生き抜いたのか? 七名の専門家が結集して描く、朝鮮史研究のニュー・ウェーブ!

目次
[第1部 古代]
第1章 古代史の概観 
第2章 二正面作戦を回避せよ!
第3章 拝借とオリジナルのあいだ
第4章 国内統合とディアスポラ
[第2部 高麗時代]
第5章 高麗時代史の概観
第6章 地域限定の天子?
第7章 「華風」好みのリアリスト
第8章 はじき出されず、呑み込まれず
[第3部 朝鮮時代]
第9章 朝鮮時代史の概観
第10章 侯国外交のアポリア
第11章 忘れられた真実
第12章 外国商人は入るべからず

著者略歴
◎編者
森平雅彦
1972年生まれ。九州大学大学院人文科学研究院教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は朝鮮中世・近世史、朝鮮半島の環境史。著作に『モンゴル覇権下の高麗―帝国秩序と王国の対応』、『中近世の朝鮮半島と海域交流』(編著)、『日韓の交流と共生―多様性の過去・現在・未来』(共編著)など。

◎執筆者
井上直樹
1972年生まれ。京都府立大学文学部教授。早稲田大学大学院博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。専攻は朝鮮古代史。
植田喜兵成智
1986年生まれ。早稲田大学文学学術院講師。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は朝鮮古代史。
豊島悠果
1979年生まれ。神田外語大学教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は朝鮮中世史。
木村拓
1976年生まれ。中央大学文学部教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は朝鮮王朝外交史。
鈴木開
1983年生まれ。明治大学文学部准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。専攻は朝鮮近世史。
辻大和
1982年生まれ。東京大学東洋文化研究所准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は東アジア史、朝鮮王朝史。
  • 発売日:2026年1月17日
  • 定価:本体1060円+税
  • ISBN:978-4-08-721397-3

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