テロと文学
9.11後のアメリカと世界
著者: 上岡 伸雄
9・11がすべての始まりだった……。
超大国の葛藤と世界の変質を浮き彫りにする、
話題作・問題作を徹底解析!
 二一世紀を占う上で大きな転機となった9.11は、対テロ戦争や宗教問題を通じて、今なお政治や文化に大きな影を投げかけている。テロリズムをアメリカ国民がどのように受け止めたのか知ることは、今日の国際情勢を考える際の大きな手がかりとなるはずだ。
 ドン・デリーロやフィリップ・ロスらの有名作品から、「グラウンド・ゼロ・モスク」を髣髴させる『サブミッション』やイラク戦争帰還兵の現実を描出した『一時帰還』などの問題作まで、作家たちが描いた9.11以降のアメリカと世界を徹底考察した一冊。

[著者情報]
上岡伸雄(かみおか のぶお)
一九五八年生まれ。翻訳家、アメリカ文学研究者。学習院大学文学部英語英米文化学科教授。東京大学大学院修士課程修了。一九九八年アメリカ学会清水博賞受賞。フィリップ・ロス、ドン・デリーロなど現代アメリカを代表する作家の翻訳を手がけている。著書に『ニューヨークを読む』(中公新書)、訳書に『サブミッション』『一時帰還』(岩波書店)『墜ちてゆく男』(新潮社)など多数。

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