世界を戦争に導くグローバリズム
著者: 中野 剛志
アメリカの衰退と世界の多極化。
次に起きてしまうのは覇権戦争!
 衰退著しい覇権国アメリカが「世界の警察官」の役割を放棄し、東アジアでもバランス・オブ・パワーの大変動が起きている。
 アメリカの凋落は、皮肉なことに自ら主導したグローバリズムの帰結だ。グローバリズムは中国の経済成長を促し、軍事大国化を可能にし、その一方でアメリカ経済の土台を崩して、あの金融危機まで引き起こした。その結果が、アメリカ覇権の終焉だ。
 衝撃なのは、実はグローバリズムが第二次世界大戦前の国際秩序崩壊の原因でもあったという歴史的な事実だ。こうした厳しい現実から目をそむける日本に未来はあるのか。
 『TPP亡国論』で日米関係のゆがみを鋭い洞察力でえぐり出した著者が、国際政治の深層を分析。グローバル覇権不在の時代に起こる、地域覇権を巡る戦い、覇権戦争の危機を予見する衝撃作!

[著者情報]
中野剛志(なかの たけし)
一九七一年、神奈川県生まれ。評論家。元京都大学工学研究科大学院准教授。専門は政治経済思想、政治経済学。東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。エディンバラ大学より博士号取得(社会科学)。イギリス民族学会Nations and Nationalism Prize 受賞。主な著書に二○万部を超えるベストセラーとなった『TPP亡国論』(集英社新書)、山本七平賞奨励賞を受賞した『日本思想史新論』(ちくま新書)など。

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