沖縄の旅・アブチラガマと轟の壕
―国内が戦場になったとき
著者: 石原 昌家
CG再現!「洞窟の闇」の真実発掘スクープ!25年におよぶ聞き取り調査で明らかになった裁かれざる「犯罪」とは。悪魔の洞窟を暴く決定的報告集。
沖縄県本島南部にはガマとよばれる自然洞窟がいくつもある。半世紀前の戦争中にこのガマは避難壕として軍・民双方に使用されていた。本書に登場する「アブチラガマ」も「轟の壕」もそうした避難所のひとつだった。ガマで何が起こっていたのか。人びと忘却の彼方にあったこれらガマの記憶をたどる石原教授たちの調査行は、取材開始から二十五年の歳月を要することになる。半世紀をへて、よみがえる真実とはなんだったのか?裁かれざる「犯罪」は放置されたまま、闇のなかに眠るのか。「洞窟の惨劇」はいま姿を現そうとしている。

[著者情報]
石原 昌家(いしはら まさいえ)
一九四一年生まれ。那覇市首里出身。大阪外語大学を経て、大阪市立大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、沖縄国際大学文学部教授。社会学専攻。主たる著書に『虐殺の島-皇軍と臣民の末路』(晩聲社)『証言・沖縄戦-戦場の光景』(青木書店)『空白の沖縄社会史-戦果と密貿易の時代』(晩聲社)など。沖縄県「平和の礎」刻銘検討委員会座長、沖縄県平和祈念館資料館監修委員などを務める。
  • 発売日:2000年6月16日
  • 定価:本体760円+税
  • ISBN:978-4-08-720036-2

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