天災の多い日本の自然条件は、この社会をいかに規定してきたのか。
文化の基層に今も潜む「呪術性」と、日本流リスク管理の関係とはどんなものだったのか。
そして自然環境とエネルギーの制約のもと、経済成長がもはやのぞめないこの時代に、
資本主義はどこへむかうのか。気鋭の論客ふたりによる、文明の限界を見すえた文明論。
衝撃の一冊です!
◆第一章 天災が日本人を作ってきた
◆第二章 テクノロジー・権力・リスク
◆第三章 テクノロジーはどこへ行くのか
◆第四章 エネルギーと経済のダイナミズム
◆第五章 国力のパラダイム・シフト
著者 Profile
◆萱野 稔人(かやの としひと)
津田塾大学国際関係学科准教授。1970年生まれ。哲学博士。パリ第十大学大学院博士課程哲学科修了。おもな著書に『国家とはなにか』(以文社)、『超マクロ展望 世界経済の真実』(集英社新書・水野和夫との共著)など。
◆神里 達博(かみさと たつひろ)
東京大学大学院工学系研究科特任准教授。1967年生まれ。東京大学工学部卒。東京大学総合文化研究科博士課程単位取得。専攻は科学史・科学論。おもな著書に『食品リスク―BSEとモダニティ』(弘文堂)など。