ペンの力
著者: 浅田 次郎 吉岡 忍
特定秘密保護法、共謀罪、憲法改正…
「もの言えぬ時代」のなかで、作家には何ができるのかー
日本ペンクラブ前会長・現会長による緊急対談!
 戦後七〇年間、暗黙のうちに、政治的な立場を表明せずに中立を保つことが作家のとるべき理想的態度とされてきた。だが、特定秘密保護法案やいわゆる「共謀罪」が可決され、言論の自由が岐路に立たされつつあるいま、「政治と文学」をめぐる従来的なスタンスは根本から問い直されている。
 閉塞感にあふれた「もの言えぬ時代」の中で、日本ペンクラブ前会長・浅田次郎と現会長・吉岡忍が、もはや絵空事とはいえなくなった「言論弾圧」の悪夢に対して警鐘を鳴らした緊急対談。

[著者情報]
浅田次郎(あさだ じろう)
一九五一年生まれ。作家。著書に『鉄道員』(直木賞)、『壬生義士伝』(柴田錬三郎賞)、『お腹召しませ』(中央公論文芸賞&司馬遼太郎賞)、『帰郷』(大佛次郎賞)など。日本ペンクラブ第一六代会長(二〇一一年?二〇一七年)。

吉岡 忍(よしおか しのぶ)
一九四八年生まれ。ノンフィクション作家。「ベ平連ニュース」の編集長も務めた。八七年『墜落の夏 日航123便事故全記録』で講談社ノンフィクション賞を受賞。日本ペンクラブ第一七代会長(二〇一七年六月?)。

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