ビッグデータの支配とプライバシー危機
著者: 宮下 紘
知らないと怖いデータ会社
あなたの個人情報は大丈夫?
 インターネット技術の発展により、世界中の情報がつながり「ビッグデータ」が形成される今、人々のプライバシーは未曾有の危機にさらされている。
 オーウェルの小説『一九八四年』的な国家による監視活動のみならず、民間企業に蓄積された個人情報の大量漏えい、図書館の閲覧記録やネット通信販売で購買した商品の傾向で人物像を読み取られてしまうプロファイリング、マイナンバー制度に民間サービスの情報を統合することで生じるリスクなど、知らないと危ないビッグデータ社会の落とし穴を、多数の事例をまじえ紹介。
 ビッグデータの専制と支配から自由と尊厳を守るために何が必要なのか? 米国、欧州の事情にも詳しい著者が、新時代のプライバシー権の議論を明快に提示する。

[著者情報]
宮下 紘(みやした ひろし)
中央大学総合政策学部准教授(憲法、情報法)。内閣府個人情報保護推進室政策企画専門職、駿河台大学法学部専任講師、准教授等を経て現職。博士(法学)(一橋大学、二〇〇七年)。ハーバード大学ロースクール客員研究員、ナミュール大学法・情報・社会研究所客員研究員。著書に『プライバシー権の復権』(中央大学出版部)、『事例で学ぶプライバシー』(朝陽会)などがある。

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