科学者は戦争で何をしたか
著者: 益川 敏英
ノーベル賞科学者は警告する!
安保法制、解釈改憲…
爆走する政治を痛烈に批判!
 ノーベル賞科学者・益川敏英が、自身の戦争体験とその後の反戦活動を振り返りながら、科学者が過去の戦争で果たした役割を詳細に分析する。
 科学の進歩は何の批判もなく歓迎されてきたが、本来、科学は「中性」であり、使う人間によって平和利用も軍事利用も可能となる。そのことを科学者はもちろん市民も認識しなければならないと説く。
 解釈改憲で「戦争する国」へと突き進む政治状況に危機感を抱く著者が、科学者ならではの本質を見抜く洞察力と、人類の歴史を踏まえた長期的視野で、世界から戦争をなくすための方策を提言する。

[著者情報]
益川敏英(ますかわ としひで)
一九四〇年愛知県出身。理論物理学者。一九六七年名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了。京都大学基礎物理学研究所教授、同大学理学部教授などを経て、名古屋大学特別教授・素粒子宇宙起源研究機構長、京都大学名誉教授。二〇〇八年ノーベル物理学賞受賞。専門は素粒子理論。九条科学者の会呼びかけ人。

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