リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
著者: 橋山 禮治郎
「人口が24%減っても、移動需要は15%増える」?
そんなに急いで、どこへ行く?
 最高時速五〇〇キロ超で、東京・大阪間を一時間で結ぶ夢の超特急リニア新幹線。しかし、その実像は、ほとんど知られていない。全区間の七割が地下走行で、車窓は真っ暗。遠隔操作で運転手不在。乗り換えは不便で、安全対策も環境対策も穴だらけ。中間駅建設は地元負担。新幹線の三?五倍の電力を消費。そして、二〇四五年(予定)の全線開通時には人口が二四%減少するにもかかわらず「移動需要は今より一五%増える」という不可解な試算……。
 本当にこんな巨大インフラは必要なのか、徹底的に検証する!

[著者情報]
橋山禮治郎(はしやま れいじろう)
一九四〇年生まれ。千葉商科大学大学院客員教授。アラバマ大学名誉教授。専門は政策評価、公共計画、経済政策。日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)調査部長、日本経済研究所専務理事などを歴任。大平内閣の「田園都市国家構想」立案に参画したほか、運輸政策審議会、産業技術審議会、経済審議会等委員をつとめる。著書に『必要か、リニア新幹線』(岩波書店)、『都市再生のニュー・フロンティア』(東洋経済新報社)など。

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