静かなる大恐慌
著者: 柴山 桂太
EU破綻とともに、グローバル化は終焉。
「世界秩序」の崩壊が始まる!
 世界は「静かなる大恐慌」に突入した。危機的なのは経済だけではない。国際政治は、一九二九年の世界大恐慌をはさんだ、ふたつの世界大戦の時代と同じコースを歩み始めた。
 グローバル化が必然的に招く、社会の不安定化と経済の脆弱化。これに耐えるシステムは、通説とは逆に「大きな政府」の復活しかない、という歴史の趨勢に我々は逆らうことはできないのだ。
 このグローバル化の行きづまり、急反転というショックを日本はいかに生き抜くか。経済思想、国際関係論、政治・経済史の知見を総動員して、新進気鋭の思想家が危機の本質と明日の世界を精緻に描き出す!

[著者情報]
柴山 桂太(しばやま けいた)
滋賀大学経済学部社会システム学科准教授。一九七四年、東京都生まれ。京都大学経済学部卒業後、京都大学人間・環境学研究科博士課程単位取得退学。専門は経済思想、現代社会論。主な共著に『グローバル恐慌の真相』(集英社新書)、『危機の思想』(NTT出版)、『成長なき時代の「国家」を構想する』(ナカニシヤ出版)など。

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