いい人ぶらずに生きてみよう
著者: 千 玄室
茶道裏千家の大宗匠が、日本人の生き方に意見する。
「ずっと心にためてきた独り言、今こそ話しましょう」
 国際社会の中で孤立し、頼りない大人が右往左往する。そんな現代の日本と日本人を、茶道界の長老、鵬雲斎大宗匠が意見する。たくさんの欲望を抱えながら、無理やり善人ぶって生きるより、己の分に正直に生きる。まずはそれでいいではないか、と。自らの弱さを肯定し、現実を受けとめることを出発点にする。実はそれこそが、端正・謙虚・清廉な日本人の心を、私たちみんながもう一度取り戻すための極意なのである。

[著者情報]
千 玄室(せん げんしつ)
一九二三年京都府生まれ。茶道裏千家第十五代家元。同志社大学卒業。六四年裏千家今日庵主として宗室を襲名。二〇〇二年嫡男千宗之に家元を譲座し、玄室に改名。「一碗からピースフルネスを」の理念を提唱し、国際的な視野で茶道文化の浸透と世界平和を願い、各国を歴訪。日本・国連親善大使。財団法人日本国際連合協会会長。文化勲章、仏レジオン・ドヌール勲章オフィシエ、UAE独立勲章第一級受章。哲学博士。文学博士。

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