反米大陸
―中南米がアメリカにつきつけるNO!
著者: 伊藤 千尋
中南米から世界に拡がる「反アメリカ」のうねり。追従日本に未来はあるのか?
 中南米の近代史はアメリカによる侵略と支配、収奪の歴史である。アメリカはその政策をまず中南米で実践し、その後中東、アジアなど他の地域で大規模に展開してきた。中南米がたどってきた道を知れば、アメリカがこれから世界で、日本で何をしようとしているのかが分かる。そして今、アメリカが推し進める新自由主義経済政策による格差の拡大から、ブラジル、ベネズエラをはじめとして、中南米のほとんどの国が反米左翼政権となり、反米大陸といわれるほど独自の路線を打ち出している。最新のデータを駆使しながら、アメリカと中南米諸国の歴史と実情、未来に迫る。

[著者情報]
伊藤 千尋(いとう ちひろ)
 一九四九年山口県生まれ。七九年に朝日新聞社入社。中南米特派員、バルセロナ支局長、ロサンゼルス支局長、「論座」編集部を経て、「Be」編集部に所属。著書に『狙われる日本』『フジモリの悲劇』『「ジプシー」の幌馬車を追った』『たたかう新聞 「ハンギョレ」の12年』『人々の声が世界を変えた!』 などがある。

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