動物化する世界の中で
―全共闘以後の日本、ポストモダン以降の批評
著者: 東 浩紀 笠井 潔
対話は決裂したか!?批評の最前線で、今、何が起きているのか?ネット公開された大波乱の往復書簡が、ついに新書に。
一九四八年生まれの笠井潔と、一九七一年生まれの東浩紀。親子ほどに年が離れた批評家同士の往復書簡は、九・一一米国同時多発テロ、および、アフガニスタンへの報復攻撃という異様な状況下で企画された。二〇〇二年の二月五日からその年の暮れにかけて集英社新書ホームページ上で公開された往復書簡は、連載途中、対立の激化のため何度も継続が危ぶまれた。批評の最前線で、今、何が起きているのか。そして、両氏の対立の真意とは。妥協のない意見交換を通じて、「動物の時代」という新しい現実に対応する言葉を模索した、知的実践の書。

[著者情報]
東 浩紀(あずま ひろき)
一九七一年生まれ。東京大学総合文化研究科博士課程修了。九九年『存在論的、郵便的』でサントリー学芸賞を受賞。著書に『動物化するポストモダン』など。

笠井 潔(かさい きよし)
一九四八年生まれ。七九年『バイバイ、エンジェル』で角川小説賞、九八年『本格ミステリの現在』(編著)で日本推理作家協会賞を受賞。
  • 発売日:2003年4月17日
  • 定価:本体660円+税
  • ISBN:4-08-720188-0

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