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定価:本体 680円+税
ISBN4-08-720045-0

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『生きている江戸ことば』 林 えり子  

なにくわぬ顔で男にけつまずき
町内で知らぬは亭主ばかりなり
からかさをしずくで返すりちぎもの
江戸川柳にみる江戸ことば。そのことばの背景と、ちからづよさ、面白さを読む!

東京っこに引きつがれている「江戸ことば」は、江戸川柳のなかにみることができる。江戸川柳を読むと、現代にくらべて、その精神土壌がとても豊かだったことがわかる。表現の豊富さ、多彩さに、目をみはるばかりである。ことばの持つ力、面白さ、ついで江戸人たちの心の大きさ、豊かさ、人間のおかしさがうかがえる。愚かさを笑いに転化する慧知はすばらしい。「子が出来て川の字形に寝る夫婦」「役人の子はにぎにぎをよく覚え」「初がつお是も左のみみで聞き」「りちぎものまじりまじりと子ができる」など。
著者情報

林 えり子 (はやし えりこ)

一九四〇年、東京生まれ。作家。慶応義塾大学文学部卒。編集者生活を経て文筆業に。故戸板康二氏に師事。主な著書に『愛せしこの身なれど 竹下夢二の妻』(新潮社)『ぶんや泣き節くどき節 新内岡本文弥一代記』(朝日新聞社)『宵越しの銭 東京っ子ことば』(河出書房新社)『川柳人 川上三太郎』(河出書房新社・第十一回大衆文学研究賞受賞)など多数。現在、日中文化交流協会会員。

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