推薦!
- ■榊原英資氏(青山学院大学教授)
- ■中谷巌氏(一橋大学名誉教授)
- 「本著が真に素晴らしいのは、短期の景気分析では決して得られない資本主義世界の歴史のうねりを実感できるところだ。21世紀経済展望のための必読書。」
- ■佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)
- 「21世紀の資本主義が全般的危機に直面している現実を解明した好著。分かりやすく、役に立つ。」
- ■溝口敦氏(ノンフィクション作家)
- 「簡単な新書ながら大著に匹敵する内容。叙述と分析の一つ一つが説得力を持ち、目からうつばりが取れる思いがする。」
- ■内田樹氏(神戸女学院大学名誉教授)
- 「資本主義の終わりをどうソフトランディングさせるかの大変クールな分析。グローバル資本主義と民主制の食い合わせが悪いという指摘にも深く納得。」
- ■田原総一朗氏(ジャーナリスト)
- 「『資本主義の終焉』をなんとしても否定したいのだが、本書には憎らしいほどの説得力がある。」
- ■養老孟司氏(東京大学名誉教授)
- 「素人の私が読んでも面白い経済の本。読むなら、こういう本がいいなあ。」
- ■橋本直樹氏(鹿児島大学経済情報学科教授)
- 「なりは新書で小さいが、ピケティの大著に匹敵する内容を持つ骨太な資本主義論。秀逸。」
バブルのツケをバブルで支払う。
この危険な循環こそが決定的な破局をもたらす!
資本主義の最終局面=バブル多発時代にむけた処方箋。
資本主義の最終局面にいち早く立つ日本。世界史上、長期にわたるゼロ金利が示すものは、資本を投資しても利潤の出ない資本主義の「死」だ。
死の瀬戸際の資本主義は、グローバル化を進め国民を置き去りにし、国家さえも使用人としてバブルを多発させ、生き延びようとしている。
終わりの近づく資本主義にそれでもしがみつき、かりそめの「成長」を目指すことは、「国民なき国家」を作り上げ、破局への道を整えているにすぎない。
グローバル化の本質を鋭利に分析し、世界経済危機を最も早くから警告していたエコノミストが、日本再生のための道と「世界総ゼロ金利」後の新たなシステムを提言する!
主な内容
- ●「世界総ゼロ金利」時代のあとに何が起きるのか?
- ・成長を果たした国からゼロ金利になり、「日本化」する。この危機の「本質」とは?
- ・「バブル清算型」の資本主義でアメリカはどうなる?
- ・中国はアメリカ没落後の覇権国になれるのか?
- ・中国バブルが弾けたあとの、世界経済は?
- ・日本の財政赤字、国債問題にどう対処するべきか?
- ・日本の中間層没落の真の原因とはなにか?
- ・EU崩壊は起きるのか? ドイツはギリシャを切り捨てるのか?
- ・アフリカのグローバル化のあと、資本は何を狙うのか?
- ●「世界総ゼロ金利」=資本主義の終焉で
- なぜ日本にチャンスが生まれるのか?
目次
はじめに――資本主義が死ぬとき
第一章 資本主義の延命策でかえって苦しむアメリカ
第二章 新興国の近代化がもたらすパラドックス
第三章 日本の未来をつくる脱成長モデル
第四章 西欧の終焉
第五章 資本主義はいかにして終わるのか
おわりに――豊かさを取り戻すために