ニュートリノでわかる宇宙・素粒子の謎
著者: 鈴木 厚人
捕捉するには地球30億個分の厚さが必要?
変幻自在の幽霊素粒子、ニュートリノ。
第一人者による、必読入門書!
 無限の広がりを持つ宇宙と、極小を描き出した素粒子の世界。両者が実は密接に関連する様子を明らかにした宇宙物理学にあって、ニュートリノは宇宙創生の謎を解く最も重要な役割を担っている。
「身の回りにおびただしい数が存在しているのに、未だ捕まえることのできた数はごく僅かである」「飛んでいる間に次々と別のタイプに変化する」……数ある素粒子の中でも、異彩を放つニュートリノ。ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊に続き、著者は研究を主導し「ニュートリノ振動」などの世界的難問を解決した。
 第一人者が、最新の素粒子物理学とそのスリリングな実験現場を、数式を使わずにわかりやすく解説する。

[著者情報]
鈴木厚人(すずき あつと)
素粒子・ニュートリノ物理学者。一九四六年新潟県生まれ。東北大学大学院理学研究科修了(理学博士)。東北大学教授、附属ニュートリノ科学研究センター長、東北大学副学長などを経て、二〇〇六年より高エネルギー加速器研究機構機構長。仁科記念賞・紫綬褒章・学士院賞など受賞多数。カミオカンデ・スーパーカミオカンデ・カムランドなどの実験施設で、長年にわたってニュートリノを追い求めてきた。

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