「最悪」の核施設
六ヶ所再処理工場
著者: 小出 裕章 渡辺 満久 明石 昇二郎
稼働すれば、世界が汚染される。
施設の欠陥、直下の活断層……。
 様々な原発報道において、なぜか盲点になっている場所がある。それが、青森県六ヶ所村の「使用済み核燃料再処理工場」だ。本格稼働すると「原発が一年で放出する放射能を一日で放出する」と言われるこの施設では、いくつものお粗末な欠陥が露呈し、しかも、直下には明らかに活断層が存在する。その危険性は、通常の原子力発電所の比ではない。
 本書は、それぞれの分野で「六ヶ所」にアプローチしてきた専門家たちの切実な訴えで構成される。このような施設を稼働させれば、日本のみならず地球全体に取り返しのつかない災厄をもたらすのである。

[著者情報]
小出 裕章(こいで ひろあき)
一九四九年生まれ。京都大学原子炉実験所助教。著書に『原発のウソ』など。

渡辺 満久(わたなべ みつひさ)
一九五六年生まれ。東洋大学教授。共著に『新編 日本の活断層』など。

明石 昇二郎(あかし しょうじろう)
一九六二年生まれ。ルポライター。著書に『刑事告発 東京電力』など。

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