福島第一原発
―真相と展望
著者: アーニー・ガンダーセン 岡崎 玲子
何が起きたのか? どうなるのか?
米専門家が見抜いた、今なお危険なリスクとは?
 福島原発事故の直後にCNNでレベル7を指摘したガンダーセンは、スリーマイル島原発事故も含め、原発トラブルについての豊富な知識と経験を持つ。福島をめぐっても、情報が錯綜する中で的確な分析と警告を公表し、注目されてきた。三号機や四号機の潜在リスクも指摘している。
 隠された事故の真因とは何か? 今後起こり得る危機には何があるのか? どのような対処が可能なのか? 漏洩した膨大な放射性物質の健康への影響は? 福島第一原発の深刻な現状を明らかにし、米専門家が未来への糸口を探る。
<目次>
はじめに
序章 メルトスルーという新概念
一章 事故の真相とマークI型のリスク
二章 福島第一原発の各号機の状況
三章 廃炉と放射性廃棄物処理
四章 深刻な健康被害
五章 避難と除染の遅れ
六章 原発の黒い歴史
七章 規制と安全対策
八章 脱原発に向けて
おわりに

[著者情報]
アーニー・ガンダーセン(Arnie Gundersen)
1949年生まれ。原子力技術者、エネルギー・アドバイザー。レンセラー工科大学修士課程修了。エンジニアとして全米で原子炉の設計、建設、運用、廃炉に携わり、エネルギー省の廃炉手引き(初版)の共著者でもある。原子力業界の重役を務めた後に妻のマギーと設立したフェアウィンズ・アソシエイツ(Fairewinds AssociatesInc.)は、原子力発電に関する調査分析や、訴訟・公聴会における専門家としての意見提供を行っている。

岡崎 玲子(おかざき れいこ)訳
1985年兵庫県生まれ。ジャーナリスト、ニューヨーク州弁護士。カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール(UCLA School of Law, LL.M.)修了。『レイコ@チョート校』でデビューし、『9・11ジェネレーション』で、黒田清・JCJ(日本ジャーナリスト会議)新人賞受賞。訳書にスラヴォイ・ジジェク『人権と国家』、ノーム・チョムスキー『すばらしきアメリカ帝国』など。

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