事実婚 新しい愛の形
著者: 渡辺 淳一
渡辺淳一の新・結婚論
本当の意味での心と心の実質婚。
 日本の非婚化・少子化傾向が止まらない。生涯未婚率(五〇歳時の未婚率)は増加の一途で、男性は一八・九%(二〇一〇年)にものぼっている。相手を求める気持ちはあるものの、婚姻制度が時代遅れで重いものであるために人々に結婚を躊躇させ、幸せになる機会を奪っているのだ。事実婚は婚姻届を出さない結婚の形。結婚式を挙げたり一緒に暮らしたり、という点では法律婚と同じだが、入籍しないので姓は変わらず、相手の「家」から距離を置くこともできる。作家渡辺淳一が新しい結婚の形「事実婚」にスポットを当て、現代日本の愛と幸せを問い直す。

[著者情報]
渡辺 淳一(わたなべ じゅんいち)
一九三三年北海道生まれ。医学博士。札幌医科大学卒業後、母校の整形外科講師に。医療のかたわら小説を執筆。七〇年『光と影』で第六三回直木賞受賞。『鈍感力』は一〇〇万部を超える大ベストセラーに。『孤舟』『天上紅蓮』などヒット作多数。二〇〇三年紫綬褒章受章。

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