「狂い」のすすめ
著者: ひろ さちや
人生に意味なんてありません。「生き甲斐」なんてペテンです。
 今の世の中、狂っていると思うことはありませんか。世間の常識を信用したばかりに悔しい思いをすることもあるでしょう。そうです、今は社会のほうがちょっとおかしいのです。当代きっての仏教思想家である著者は、だからこそ「ただ狂え」、狂者の自覚をもって生きなさい、と言います。そうすれば、かえってまともになれるからです。人生に意味を求めず、現在の自分をしっかりと肯定し、自分を楽しく生きましょう。「狂い」と「遊び」、今を生きていくうえで必要な術はここにあるのです。

[著者情報]
ひろ さちや
 一九三六年大阪府生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒、同大学院博士課程を修了。気象大学校で二〇年間教壇に立つ。仏教を中心に宗教をわかりやすく説き、著作は『お念仏とは何か』(新潮選書)、『はじめてのお釈迦さまのお話』(PHP研究所)、『はじめての仏教ーその成立と発展』(中公文庫)、『ゆうゆう人生論』(集英社文庫)など四〇〇冊以上になる。

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