男女交際進化論 「情交」か「肉交」か
著者: 中村 隆文
「純愛」の原点は、ここだったのか!福沢諭吉が火をつけた明治の大論争。学校では教えない「男女交際」の歴史!
 最初にお伺いしましょう。あなたは「男女交際」に興味がありますか? あれ、どうしてモジモジされるのですか。ニヤニヤしている方もいらっしゃいますね。「男女交際」という言葉の本来の意味は、辞書を引いても決して理解することはできません。
「男女交際」とは、単に「男女」と「交際」という単語が結合しただけの熟語ではありません。明治の初めに、あの福沢諭吉が作り上げた、文明開化の薫り高い言葉なのです。そしてこの言葉の置かれた状況や歴史を見ていくと、「男女同権」を実現し、近代社会を構築していく手段に他ならなかったことが見えてきます。不思議で真面目な「男女交際」ワールドを一緒にお楽しみください!

[著者情報]
中村隆文(なかむら たかふみ)
 一九五三年、神戸市生まれ。同志社大学卒。京都大学大学院にて博士号(教育学)取得。専門は、美術教育史、社会文化史、教育社会史。神戸女子大学文学部教育学科教授。主な著作に「動物愛護運動のはじまり」(日文研叢書「表現における越境と混淆」所収)『「視線」からみた日本近代』(京都大学学術出版会)など。
  • 発売日:2006年3月17日
  • 定価:本体700円+税
  • ISBN:4-08-720336-0

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