青春と読書7月号(6月20日発売)から、大竹まことさんの連載「平成消しずみクラブ」がスタートします。
今回ご自分で筆を取ることにした理由や、初回原稿執筆時のエピソードなども特別に語ってくださいました。
撮影/丸谷嘉長
――本の執筆依頼はこれまでにも多くあったと伺っていますが、今回執筆の
決断をなされたのはなぜでしょうか?何か決断のきっかけなどがあったのでしょうか?
もう何年も前から何度もこの連載の執筆のお話を頂いていました。5年以上ですから、根負けしたというのが本音です。
私などが何か役に立てるのかという想いは常にありますが、書かせて頂くことになりました。

――実際に原稿を書いてみて、ご苦労された点などは何でしょうか?
これまで本を出したことはあるのですが、もう10年くらい何も書いていませんでしたし、果たしてちゃんと書けるのか今でも不安です。
初回の原稿が完成するまでは数週間悩みました。頭の中にあるものがすぐに形にできれば良いのですが、なかなかそれが難しい。
原稿を編集者に渡したら、真っ赤に添削されて戻ってきました。もう、泣けてきたよね。

――連載のタイトルは「平成消しずみクラブ」となりました。そのタイトルを付けた意味を最後に教えてください。
急に浮かんだ言葉です。
もう終わりに近い人間が、まだほんの少し燃えている。消えないでいる。死んでもいないし、まあまあねぇ。
そんなところです。