集英社新書

知の黄金のツートップ誕生

世界「最終」戦争論 ー近代の終焉を超えてー 内田樹 姜尚中

定価:本体760円+税
ISBN978-4-08-720836-8

世界「最終」戦争論

アメリカとフランスが壊れた!

 アメリカの国力の低下と共に勃興する諸大国の新たな覇権主義。拡大する中東の戦乱、国境を越える大量の難民、欧州のテロ事件。行き過ぎたグローバル経済と格差社会。国内に目を転じれば大規模な災害が起こる中、平和主義の戦後レジームからの脱却を主張する動きが勢いを増している。いよいよ混迷を深める世界と社会の情勢。

 その背景にあるのは、世界史レベルのパラダイム(知的枠組)の地殻変動である。 顕在化している近代の崩落過程についてリベラル派の言論人を代表するふたりが語 り合い、難局を避けるために必要な世界の見取り図を提示する。

著者略歴

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内田樹(うちだ たつる)

1950 年東京都生まれ。神戸女学院大学名誉教授。思想家・武道家。
著書に『日本辺境論』( 新潮新書)『一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教』『荒天の武学』『生存教室ディストピアを生き抜くために』( 集英社新書) 他多数。

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姜尚中(カン サンジュン)

1950 年熊本県生まれ。東京大学名誉教授。政治学。
著書に『マックス・ウェーバーと近代』(岩波現代文庫)『悩む力』『悪の力』『漱石のことば』『ナショナリズムの克服』(集英社新書)他多数。

撮影/三好祐司

目次

  • 序章 問題提起 世界は「最終戦争」に向かっているのか
  • 第一章 液状化する国民国家とテロリズム
  • 第二章 我々は今、疑似戦時体制を生きている
  • 第三章 帝国再編とコミューン型共同体の活性化
  • 第四章 グローバリズムという名の「棄民」思想
  • 第五章 シンガポール化する日本
  • 第六章 「不機嫌な時代」を暴走させないために

メディア情報

雑誌
【青春と読書】 インタビュー姜尚中

イベント情報

『世界「最終」戦争論』刊行記念
内田樹× 姜尚中トーク&サイン会 ※終了しました
日時:2016 年7 月12 日(火)19:00 〜
場所:紀伊国屋書店 新宿本店8 階イベントスペース
お問い合わせ先:03(3354)5702