安吾のことば
「正直に生き抜く」ためのヒント
著者: 藤沢 周
型も先例も約束もありはせぬ、自分だけの独自の道を歩くのだ。
「乱世のコピーライター」坂口安吾。価値観の揺らぐ時代にこそ読むべき、178の名言を一挙掲載!
 日本が焦土と化した昭和の激動期に、痛烈な批評精神で人々の心をつかんだ作家、坂口安吾。その名言は、かの「人間は生き、人間は堕ちる」だけではない。「戦争をいたしません、というのは全く世界一の憲法さ」「人間は、国家繁栄のためにギセイになってはならぬ」「家の制度があるために、人間は非常にバカになる」「夫婦は愛し合うと共に憎み合うのが当然である」等々、今もリアリティを失わず、むしろ、価値観が揺らぐこの時代だからこそ響く名フレーズの数々を、安吾を敬愛する同郷の芥川賞作家が編む。

[著者情報]
藤沢 周(ふじさわ しゅう)
一九五九年、新潟県新潟市生まれ。作家。九三年、『ゾーンを左に曲がれ』で作家デビュー。九八年、『ブエノスアイレス午前零時』で第一一九回芥川賞受賞。『サイゴン・ピックアップ』『オレンジ・アンド・タール』『箱崎ジャンクション』『雨月』『さだめ』『幻夢』『心中抄』『キルリアン』『波羅蜜』『武曲』『武蔵無常』など著書多数。

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