「建築」で日本を変える
著者: 伊東 豊雄
これからの建築のヒントは地方にあった!
新国立競技場問題にも警鐘を鳴らし続けた日本を代表する建築家の緊急提言。
 グローバル経済に席巻され経済合理性ばかりを追求した東京などの都市の建築は、町並みを無機的で均質な風景に変えてしまった。そこでは、地域独自の歴史文化や自然とのつながりは失われている。著者は近代主義的な建築に限界を見出し、地方にこそ人と人をつなぐ、自然環境と調和した新たな建築の可能性があると考えている。岐阜県「みんなの森 ぎふメディアコスモス」や愛媛県「大三島プロジェクト」といった著者の最新の建築プロジェクトの紹介を通し、脱成長の時代の新たな建築のあり方を提案する。

[著者情報]
伊東豊雄(いとう とよお)
一九四一年生まれ。建築家。東京大学工学部建築学科卒業。菊竹清訓建築設計事務所勤務後、伊東豊雄建築設計事務所設立。ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、プリツカー賞など多数受賞。主な作品に、せんだいメディアテーク、みんなの森 ぎふメディアコスモス、台中国家歌劇院など。著書に『あの日からの建築』(集英社新書)、共著に『建築の大転換 増補版』(ちくま文庫)など。

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