安倍官邸とテレビ
著者: 砂川 浩慶
人事への「介入」経営幹部との「蜜月」政治的公平の「要請」
事情聴取で「圧力」電波停止発言で「恫喝」……
相次ぐキャスター交代は“偶然”なのか。
 安倍官邸は、時にはハードに、時にはソフトに、さまざまな手管を駆使しながら「免許事業」であるテレビ局を揺さぶり続けている。
 NHK人事への「介入」、選挙報道に対する「お願い」、番組内容に関する呼びつけと事情聴取、各局経営幹部との頻繁な会食、総理出演局の露骨な選別、放送法の解釈をめぐるBPOとの対立、スポンサーへの圧力を広言する議員、「キャスター個人攻撃」の意見広告、「電波停止」に言及する大臣─などについて解説し、政権に翻弄されるテレビ報道の実態を示す。

[著者情報]
砂川浩慶(すなかわ ひろよし)
一九六三年、沖縄・宮古島生まれ。立教大学社会学部メディア社会学科教授。早稲田大学卒業後、八六年に民放連職員となり、放送制度、著作権、地上デジタル業務などを担当。二〇一六年より現職。研究テーマは放送を中心としたメディア政策・法制度、放送ジャーナリズム論。著書に『放送法を読みとく』(共著、商事法務)など。

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