孤独病
寂しい日本人の正体
著者: 片田 珠美
「ひとり」を病にしないための処方箋
 社会構造の激変によって、人々を強くつなぎとめていたかつての血縁や地縁をベースにしたコミュニティの機能は衰退し、いまや個人はネットと現実の間に頼りなく浮かぶような孤独な存在になってしまった。
 この孤独が病理的な色彩を濃くしていけば、まぎれもない病になってしまう。これを防いだり、癒したりするにはどうすればよいのだろうか。気鋭の精神科医が現代日本人を悩ます孤独とその寂しさの正体に迫る。

[著者情報]
片田珠美(かただ たまみ)
一九六一年広島県生まれ。精神科医。京都大学非常勤講師。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生として、パリ第八大学でラカン派の精神分析を学ぶ。臨床経験と精神分析的視点から心の病と社会の根底に潜む構造的な問題を分析。著書に『他人を攻撃せずにはいられない人』『プライドが高くて迷惑な人』(PHP新書)、『無差別殺人の精神分析』(新潮選書)他多数。

カテゴリー別新書リスト

クリックするとカテゴリーの新書一覧に移動します。