出家的人生のすすめ
著者: 佐々木 閑
「出家」は僧侶だけのものではない。
好きな道を歩み、生き方を変えるためのブッダの教え
「出家」は僧侶の特権ではない。そして出家者の集団であるサンガは世俗社会から隔絶された存在ではない。二五〇〇年前、釈迦が本来説いた仏教によれば、出家とは世を捨てることではなく、社会からの支援を前提に同志とやりたいことを一生かけて追求することを意味した。
 そして、この出家の教えは現代の一般社会の様々な職業でも生かせる視点を内包している。南方仏教国のサンガの間で守られてきた釈迦伝来の法律集「律」を通して仏教学者がわかりやすく解説する、精神的成熟を実現するための「出家的」生き方。

[著者情報]
佐々木 閑(ささき しずか)
一九五六年福井県出身。京都大学工学部工業化学科、同文学部哲学科仏教学専攻卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。米国カリフォルニア大学バークレー校留学を経て、花園大学文学部仏教学科教授。文学博士。専門は仏教哲学、古代インド仏教学、仏教史。著書に『日々是修行-現代人のための仏教一〇〇話』(ちくま新書)、『科学するブッダ 犀の角たち』(角川ソフィア文庫)等。

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