亡国の集団的自衛権
著者: 柳澤 協二
元防衛官僚が、安保政策を徹底批判!
「一発も弾を撃たず、一人も殺さない。これこそが戦後70年かけて築いてきた日本ブランドなのだ」
 安倍政権は、集団的自衛権の行使容認をめざして、着々と足場を固めている。戦後七〇年間続いてきた「憲法九条」体制も、大きく揺らいでいる。著者は、イラク戦争時に、小泉、安倍(第一次)、福田、麻生の四代の総理大臣の下、自衛隊海外派遣のための法整備と現場指揮を主導した、元防衛官僚である。「立憲主義」への挑戦ともいうべき現政権の安全保障政策を、豊富な事例を挙げながら徹底批判。わが国でもっとも戦争を知る人物だからこその、国際紛争の現実に即した説得力のある議論を展開!
青春と読書「本を読む」安全保障の新たなるパラダイムを提示する一冊 伊勢崎賢治

[著者情報]
柳澤協二(やなぎさわ きょうじ)
一九四六年、東京都生まれ。七〇年、東京大学法学部卒業後、防衛庁(当時)に入庁。防衛審議官、運用局長、人事教育局長、防衛庁長官官房長などを歴任し、二〇〇二年、防衛研究所所長。〇四年から〇九年にかけて、内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)。著書に『検証 官邸のイラク戦争』『亡国の安保政策』など。

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